アンチヒーロー

楽しく読もうぜ!!

西武ライオンズ 打撃部門が圧倒的なのになぜ首位になれない?

f:id:tamontye:20190910043327j:plain
山賊打線と言われている西武ライオンズ
その名に恥じぬ打撃力は他のチームを寄せ付けない圧倒的な力です。

今の西武に打力で勝てるのはほぼ不可能と言って良いでしょう。
ですがこの圧倒的な打撃力があっても1位ではないんですよね。

なぜなのか。。
おそらくこのままいけばAクラスでシーズンは終えれますが果たして優勝できのでしょうか?

今回は西武の良い点・悪い点をまとめていきたいと思います。


不安定な先発ローテーション

去年まではチームのエースであった菊池雄星投手がいたのですが今年からは海を渡りアメリカでプレーしています。
今の西武はエースがいないのが決定的ですね。
何人か候補はいますが、それでも勝てる試合を任せれる投手はまだいませんね。


今井投手・高橋投手・多和田投手・ニール投手と駒は揃っているのですが決定力といいますか。
他のチームで考えてみてください。
1人はエースと呼べる投手がパッと出てくるのですが、西武は出てこないんですよんね。。


とは言っても一概に投手だけの責任ではないですけどね。
バッテリー間の連携の問題などもありますね。
そのことに関しては後ほど話させていただきます。


私個人では、多和田投手を推しています!
彼の持ち味はなんといっても、「豪速球」ですね。


去年の日米親善試合で先発として登板した多和田投手なんですが、11月にも関わらずキレのいいストレートを投げていましたね。
とにかく投げっぷりが良かった印象があります。
18番という西武ライオンズのエースナンバーを背負っていますので、今後の活躍に期待したいです。

ストレートも良いですがスライダーもえぐいですな笑


計算できるリリーフ陣

先発とは対照でリリーフ陣は安定しています。
特に平井投手・マーティン投手・増田投手を中心に抑えていますね。
懸念材料としては、今このシーズン後半戦のガス欠が心配ですね。
ここは辻監督の力量が試されるところですね。
このまま使いつずけてCSで集中打を浴びてしまう可能性もありますから。
先発投手とは違って、毎日ベンチにいなければなりません。


ホールド数やセーブ数もきっちり数字を残しているのでこのまま問題ないでしょう。
あとはリリーフ陣でも経験が少ない投手をいかにうまく使って抑えていくかがキーになりますね。



非の打ち所のない打線

去年までセカンドのスタメンであった浅村選手が今年楽天に移籍し穴になるかと思いましたが、全くその心配はないですね。
チーム成績では得点数・打率・盗塁数で現在は1位で本塁打も2位山賊打線の名に恥じぬ成績です。


正直どこを取っても欠点がみつからないですね。
不動のリードオフマンである秋山選手は盗塁数こそは少ないですが打率は3割越え、安打数も160本を超えており出塁率も4割近くを維持しています。
好パフォーマンスを維持し続けています。
守備でも守備範囲・スローイング・カバーリングと非常に安定しており今一番変えの効かない選手ですね。


秋山選手の盗塁数が少ないですが源田選手・外崎選手・金子侑選手の3人で有り余るほど盗塁の数を稼いでます。
源田選手の守備はポジショニングが抜群で失策の少ない守備、金子選手の外野守備は果敢にチャレンジしておりチームに勢いをくれます。
外崎選手は生粋のユーティリティープレイヤーで現在はセカンドでの守備機会が多くなっていますが、浅村選手の後釜として奮闘しています。


そしてなんといっても新旧の本塁打王がいるところですよね。
おかわり君こと中村選手・山川選手の2人が西武の圧倒的得点力の源ですね。
チームの得点の半分近くはこの2人で稼いでますからね。
今後もバンバン本塁打を打って私たちを楽しませてください。



捕手としての森の成長

炭谷銀仁朗選手という西武の頭脳が抜けて今シーズンを迎えましたが本格的に森選手が正捕手としてマスクをかぶることが多くなりました。
最近の捕手では珍しい「打てる捕手」と言われている森選手。
確かに打率は現在も首位打者争いをしており、なんといっても得点圏打率が5割を超える打力だけで言えば今年はバクっています(いい意味で)


が捕手としてはどうなのか??
盗塁阻止率は4割近くとスローイングの良さが光り、フレーミングも巧いなという印象があります。
数字で見えるところは良い成績を残していますが、森選手の最重要課題は配球術です。


正直最初に先発ローテが安定しないといいましたが、先発投手が気持ちよく投げるには捕手の配球無くして成り立ちません。
では森選手が全て悪いのか、そうではありませんがバッテリーというのは投手と捕手の2人で作り上げる作品なのでその意識が森選手には欠けているのかなと思います。


私に見解で森選手の課題はまず単調なリードから変化のつけたリードへ昇華です。
具体的には内と外の使い分けからの勉強ですね。
この使い分けをマスターするだけで失点の数は相当減るのではないでしょうか。


もう一つはリードの目線を打者目線から守備目線に変えることです。
森選手の場合は打力が売りなので取られたら取り返す気持ちでしょうけど、捕手としてはそれではいけません。
いかに最少失点で抑えるかを考えなければなりません。


シーズン中でしたらまだ打者目線のリードでもいいのですが、短期決戦と一点の勝負になってくるのでそうはいきませんね。
おそらく今シーズンもAクラスでシーズンは終えれると思いますがCSで森選手の捕手としての真価が問われますね。


森選手はこの課題を乗り越えたらまた1つ上の次元に行くのではないでしょうか。
ポテンシャルだけでいったら、かの伝説の野村克也捕手のようになれると感じています。
これからも西武ライオンズお支えて欲しいですね。


甲子園 明石商業vs履正社 準決勝

f:id:tamontye:20190412055956j:plain


本当は明石商業の勝ち上がった試合を全てまとめようと思いましたが、3回戦と準々決勝の録画がテレビの不都合でできておらず、見逃してしまいました。

なので一気に飛んで準決勝をまとめていきます。

 

とうとうここまできました、明石商業。

公立高校にも関わらず素晴らしい快進撃です。

そんな準決勝の対戦相手は大阪代表の履正社高校です。

 

結果は7対1で履正社高校の勝利です。

明石商業の快進撃もここまででした。

今回はどこが敗因に繋がったのかを書いていきたいと思います。

 

前回書いた花咲徳栄戦も読んでもらえれば理解も深くなります。

 

tamontye.hatenablog.com

 

 

序盤

明石商業の先発はここまで温存していた2年生エースの中森くんです。

強打の履正社にどこまで通用するのかが楽しみでした。

その楽しみとは裏腹に初回から履正社打線に捕まります。

 

先頭打者からいきなりスリーベースヒットを打たれると続く打者にもタイムリーを許し

いきなり先制点を奪われます。

その後も履正社打線が手を緩めることもなく打者一巡の猛攻で初回に4点を奪われます。

 

ここにきて中森くんの立ち上がりの悪さがはっきりと出てしまいました。

投球を見ていてもこれまでの中森くんらしさがなかったですね。

変化球が多く少し置きにいく球が多かったのではという印象です。

 

いきなりリードを許す形となった明石商業ですが、打線もこのままでは終わりません。

先頭打者の来田くん。追い込まれながらバックスクリーンへ運ぶ先頭打者本塁打を放ちます。

さすがの一言に尽きます。お手本のような打撃でした。

これでスコアは4対1としますが、後続が続かず1点止まりです。

 

これで目が覚めたのか中森くん。2回からはストレートを中心に履正社打線をねじ伏せていきます。

ピンチを迎えても動じず3回まで0点で抑え味方の反撃を待ちます。

 

反撃したい明石商業打線ですが、1点が遠い展開となり思うように試合運びができず序盤は履正社ペースで終わります。

 

中森投手は3回で60球を超えており、このままでしたら継投も頭に入れなければいけないです。

それほどまでに初回の失点は悔いが残りますね。

 

 

中盤

中盤に入り中森くんも本来の調子を取り戻してきます。

ストレートの球威も徐々に上がっており、会場もどよめきます。

2年生ながらこの貫禄は将来が楽しみですね。

 

4回もランナーを背負う投球でしたが粘り強く投げここも0点で抑えます。

続く5回にまたもや履正社打線に捕まります。

カウントを取りに行く変化球を狙われ1点を失い5対1となります。

 

ですがここは最少失点の1点で抑えます。

ここが中森くんの良さでもありますよね。失点をしても1点に抑えるところが素晴らしい。

これこそが明石商業がここまで勝ち上がって来れた要因の1つではないでしょうか。

 

となればここから反撃したい明石商業ですが、相手投手の攻略の糸口が見つからず、0点で6回までの攻撃を終えます。

これまでの戦い方からこの中盤で1点でも差を縮めれなかったのは結構痛いと感じましたね。

 

攻め方が単調になっていたのがすごく気になりました。

確かに狙い球を絞って打ってるのはすごくわかりますが、それが逆に仇となって簡単にアウトになっているなと思いましたね。

 

例えば足が速い選手はセーフティバントをやってみたり、パワーのある打者はバットに当たらなくてもフルスイングをして投手に嫌なイメージを植え付けたりと、

やり方はいっぱいあったはずです。

 

結果論になりますが1点が欲しい時ほど攻め方に変化をつける方が相手からしても嫌だったと思います。

(結果論なんでなんでも言っちゃえばいい感は嫌なんですがね、、笑)

 

と、中盤も履正社が主導権を譲ることなく5対1で試合は終盤を迎えます。

明石商業としては失点はここで食い止めなんとか1点ずつでもいいから返して欲しいところです。

中森くんの球数も100球近くなっているのも気になりますね。

 

終盤

終盤になり普通の投手なら疲れが見え始めるのですが、中森くんは逆にエンジンがかかってきたのか、ストレートの球威が増しているように見えます。

履正社の打者も降り遅れてたり、打ち返したとしても詰まったりと本来の中森くんのと球ができてました。

 

またこの日よく投げていたのがチェンジアップなのですが、このストレートとの緩急差が素晴らしかったですね。

投げるタイミングも掴んできており、これからもっと磨いて欲しいです。

肘や肩に負担が掛からない変化球なので怪我防止にもつながります。

 

なんとか1点でも多く欲しい明石商業ですが、チャンスを作るもあと一打が出ず攻めあぐねている状況です。

何かこう、意外性というか大胆な攻め方をしても面白いかなと思ったのですが。

今までも自分たちの野球で勝ってきたからここにきて攻め方を変えるのにもリスクはつきものですけど。

 

8回までは両チームとも0点で迎えイニングはとうとう最終回を迎えます。

明石商業はここでエースの中森くんをベンチに下げます。

がこれが悪手となり、追加点を取られます。

これでスコアは7対1となり試合を決定づける点が入ってしまいます。

 

やはりリリーフは難しいですね。使う監督もそれに応える選手もどちらにも言えます。

継投策は投手にとっては負担が軽くなるのですが、1つでも交代のタイミングを間違えれば後手後手に回ってしまうリスクもあります。

 

監督としてもここは1点も取られず最後の攻撃につなげたかったところですがそう簡単には物事は進みませんね。

明石商業の最終回の攻撃はランナーを出すも後続が打ち取られ7対1で試合終了。

 

ベスト4の成績で甲子園を去ります。

 

 

全体の総括

f:id:tamontye:20190426053623j:plain


試合結果は7対1と一方的な展開と見受け取れるが内容自体は明石商業も悪くなかったです。

先発の中森くんも立ち上がりは良くなかったもののそれ以降は粘り強く投げてくれてました。

中森くん自身も立ち上がりが課題というのは1番わかっていると思う。

まだ来年もあるのでまたレベルアップした投球を見せて欲しいです。

 

攻撃の面での課題が多いと感じました。

先頭打者の来田くんは1人奮闘していましたが野球はチームスポーツ。

あとが続かなければ点が入らないことを痛感したのではないでしょうか。

 

今後はどんな状況でも点が取れる野球を目指して欲しいですね。

方法はいくらでもあります。

チームの特色を生かした攻撃パターンを作って欲しいです。

 

守備の面ではよく鍛えられている印象は変わりません。

失点されたのも履正社の打線が良かっただけのこと。

エラーも非常に少なくチーム全体でシフトの連動ができていたと感じました。

 

最後に明石商業の選手・監督・保護者の方、お疲れ様でした。

私が言えたことではないですが、いいチームでした。

来年は中森くん・来田くんを中心にまた甲子園で見れるのを楽しみにしています。

 

本当に明石商業、素晴らしい野球をありがとうございました!

 

 

 

夏の甲子園 明石学園vs花咲徳栄の試合を振り返る

f:id:tamontye:20190412060910j:plain


台風の影響で甲子園も1日延期という事態になっています。

この延期が選手たちにとってどのような影響が出るのでしょうか。

 

前回の記事で筑陽学園の結果を書きましたが今回は明石学園の試合についてまとめていきます。

結果から言うと4対3で明石商業の勝利です。

 

花咲徳栄は優勝校とも予想されてる人が多い中負けてしまいました。

明石商業はそれほどまでに力をつけてきているのがわかります。

 

ではまとめていきます。

よかったら前回書いた筑陽学園の記事も読んでみてください。

tamontye.hatenablog.com

 

今回は明石商業の目線から書いていきます。

 

 

序盤

明石商業の先発は2年生エースの中森投手です。

立ち上がりが不安定とのことでしたが、初回は難なく三者凡退で抑えます。

多少、ストレートの制球にムラがありましたが勢いで押し切ったところです。

変化球の制球は低めによく集められていました。

 

迎える攻撃ですが1番打者は私も注目している来田くん。

前見たときよりも体が大きくなっており、鍛錬を積んできているなと感じました。

注目の第一打席は三ゴロでした。

打球自体は鋭い打球だったので次に期待です。

 

こちらも初回は0点で抑えられます。

花咲徳栄の投手の印象としては、左の変則投手で捉えるのに時間がかかりそうな投手でした。

ストレート自体が少し変化するボールなのでなかなか厄介な投手ですね。

 

続く2回ですが中森投手こちらも綺麗に3人で抑えます。

立ち上がりに不安を抱えているとは思えない内容ですね。

ここで1つ気づいたのですが両チームともに野手のポジショニングがしっかりしていることに気がつきました。

 

野球というのは間合いのスポーツですがどちらのチームも1球ごとに少しずつ変えているんです。

これはなかなかハイレベルな戦いになること間違いなしです。

 

2回から明石商業も相手投手の対策を打っていきます。

配球パターンが外角の割合が多いと呼んで各打者逆方向への意識でスイングしていました。

その読みが当たり1アウトながら出塁します。

ここは送りバントで2アウトながら得点圏にランナーを進めます。

が残念ながらあと一本がですにチェンジとなります。

 

3回の守りですが中森投手ここも3人で綺麗に抑えます。

序盤の投球は完璧に近い形でした。

内野手も常にどんな打球でも対応できる準備をしていて素晴らしいです。

 

3回の攻撃はこちらもなかなか打ち崩すことができずに0点で攻撃を終えます。

どちらが先制点をとって試合の主導権を握れるかが楽しみです。

 

 

中盤

序盤はどちらも点が入らず試合は進んでいきます。

4回の守りなんですがここで試合が動きます。

先頭打者を打ち取ったもののその後三連打を浴びます。

ここで1つ気になったのは中森投手、セットポジションの時は少し制球と球の威力が落ちますね

そこにつけ込まれて三連打を許しました。

 

続く打者に押し出しの四球で花咲徳栄が1点を先制します。

その後後続は打ち取りこの回1対0となります。

 

4回の攻撃ですが明石商業もここで先頭打者がヒットで出塁します。

続く打者もヒットを打ちチャンス拡大になります。

ここで送りバントを選択しますが、送りバントは失敗しセカンドランナーも第二リードで飛び出してしまい、三振ゲッツーで2アウトとなります。

その後チャンスは作れずこの回も0点で攻撃を終えます。

 

この回の明石商業の攻撃だったんですが、送りバントの欠点が露呈しましたね。

手堅い戦法でもありますが、1つ間違えれば一気に流れが悪くなるとも言えます。

特に一発勝負のトーナメントは1つやり方を間違えるだけでそのまま負けることもあるので今後には注意して欲しいです。

 

5回の守りはこの嫌な流れだったのですが中森投手は動揺することもなく3人できっちり抑えます。

この辺りが2年生ながらエースを任されるだけのことはあると感じました。

 

5回の攻撃ですがここでようやく明石商業も反撃します。

簡単に2アウトを取られ迎えるは1番の来田くん。

相手バッテリーも警戒する中見事センター前ヒットを放ちます。

 

明石商業はやはり来田くんが打てば自然とムードが良くなりますね。

そんな雰囲気を感じる一打でした。

当然相手バッテリーは盗塁を警戒します。しつこく牽制球をはさみます。

 

左投手はランナーが見えることで有利が取れると思われがちですが、足の速いランナーだとどうしても意識がランナーに持っていかれることもあるんです。

そこに上手くつけ込み2番打者が逆転の2ランホームランを放ちます。

これで試合は1対2と明石商業が逆転に成功します。

 

このまま逃げ切りたい明石商業ですがそう簡単にはいきません。

6回の守り。先頭打者がヒットで出塁、その後も制球が安定せず1アウト満塁となります。

続く打者を打ち取ったと思ったが打球が予想以上にバウンドしバックホームが間に合わず2対2と同点にされます。

さすがは何度も甲子園を経験している強豪校です。

簡単にはペースをつかませてくれません。

 

6回の攻撃。取られたら取り返します。

2アウトながらヒットで出塁します。

続く打者を打ち取ったのですがショートが悪送球し、2アウト3塁1塁となります。

ここで8番打者が勝ち越しとなるタイムリーを放ち2対3と勝ち越しに成功します。

 

この中盤で試合が大きく動きましたね。

どちらも取られたら取り返す動きで見ている方は面白いですね。

また両投手ともしっかり試合を作れておりしまったゲームです。

 

 

終盤

シーソーゲームの展開はこの7回でも動きます。

1アウトを取り9番打者も迎えましたがここでソロホームランを打たれ2度目の同点とされます。

下位打線で少し制球の乱れがあったのかもったいないです。

それでもここで乱れないのがエース。その後は抑え3対3となります。

 

7回の攻撃ですがここで花咲徳栄に動きがあります。

6回まで投げ抜いたエースを下げ2番手投手を送ります。

いきなり対峙するのが1番の来田くん。ここは来田くんに軍配が上がります。

左中間を切り裂く2塁打を放ちます。

ようやく調子が出てきたような印象です。

 

来田くんが打ち明石商業の攻撃に拍車がかかってきます。

続く打者はここも手堅く送りバントを選択します。

投手の前に転がす良いバントをし1アウト3塁かなと思ったら悪送球をし、1塁もセーフになります。

 

何が何でも1点が欲しい明石商業は3番打者でもスクイズを選択。

ここは失敗しますが、ヒッティングに切り替えたらライト前へタイムリーを放ち3対4と突き放します。

正直スクイズ失敗からヒットが出るのは意外でしたね。

これは選手の能力に救われたのではないでしょうか。

 

イケイケのムードになりますがその後は追加点とはいかず3対4のまま試合は進みます。

8回9回ともに同点のランナーを出しますが、中森投手は修正してき1点も許すことなく

3対4で明石商業の勝利です。

 

 

全体の総括

f:id:tamontye:20190426052925j:plain

試合の内容はシーソーゲームでとても見応えのある試合でした。

花咲徳栄は連打でガンガン攻めていくのに対し、明石商業は手堅く得点圏にランナーを進めることを優先していました。

正反対の攻め方をする印象でした。

 

投手の部分で言えば、どちらも四死球が少なくまとまった投球でした。

ただ中森投手はセットポジション時に制球が悪くなる弱点があるので、今後の試合ではどのように改善してくれるか注目したいです。

マウンドでの立ち振る舞いや表情は堂々としていたのでそこだけ直せたらもっと素晴らしい投手になるんじゃないですか。

 

1番驚いたのは両チームとも内野・外野のポジショニングの取り方が徹底されており、驚きました。

バッテリーの意図を汲み取り1球ごとに変えるのは簡単にできることでないので。

どちらも日頃の練習から高い次元で練習しているなと感じました。

 

最後に何と言っても明石商業の来田くんの仕上がりですね。

不動の1番打者であり、チームから寄せられる期待は大きいものですが、それに応えるようにチームを牽引してました。

彼が打つのと打たないのではチームの質も変わってくるので、そこの穴をどうやって埋めるかも見どころですね。

 

明石商業がどこまで勝ち上がるか楽しみです。

明日また試合があるのでまとめます。

では今日はここで終わります。

 

 

 

2019年夏の甲子園 筑陽学園vs作新学園の試合を見て。

f:id:tamontye:20190813172719j:plain
待ちに待った我らが筑陽学園の初戦が終わりました。

試合が終わってからまとめるのが遅くなりましたが、そこは気にせずまとめていきます。

 

結果から言うと5対3で作新学園の勝利です。

筑陽学園は初の夏の甲子園勝利とはいきませんでした。

どちらのチームも持ち味を生かしたいい試合だと率直に思いました。

 

その中でも私なりに試合のターニングポイントをまとめながら今回は書いていきます。

筑陽学園の目線から書きますが決して作新学園が嫌ではないのでよろしくお願いします。

どちらかの目線の方がわかりやすいと思うだけです。

 

 

 

序盤

初回から作新学園は1番2番の連続ヒットでチャンスメイクします。

栃木大会を打力で勝っただけのことはありますね。

筑陽学園はストレートが狙われていると感じ3番打者から攻め方を変えます。

 

初球から変化球でカウントを稼いでいくようにし初回を1点に抑えます。

満塁にしてしまうピンチもありましたが最少失点で抑え、悪くない立ち上がりでした。

西館投手も初回から連打をくらっても落ち着いたマウンドさばきでした。

 

攻撃ではエラーが絡みランナーを得点圏に進めますが残塁に終わります。

先制されただけあってここで同点に戻したかったですね。

4番打者はスイング自体は良いものの変化球への対応がおろそかな印象でした。

 

2回の守備では初回の修正ポイントを直し、三者凡退で抑える完璧な投球でした。

捕手の進藤くんもさすがのリードですね。

投手のその日の調子に合わせたリードができていますね。

 

2回の攻撃はこちらも同じく三者凡退に終わり、作新学園も隙を与えない守りでした。

攻撃が単調に立っていたので狙い球を絞って打つのが良いのではと思いました。

 

3回の守備はエラーでノーアウトのランナーを出しよくない流れでした。

この流れを断ち切れず追加点を許し2対0となります。

そのまま勢いに乗った作新学園は2盗を狙います。

ですが捕手の進藤くんが盗塁を刺し、投手を盛り立てます。

その後は後続を断ち切り1点で抑えます。

 

3回の攻撃は下位打線からの攻撃ですがここで筑陽学園の攻撃のリズムが変わった印象です。

カウントを取りに来る変化球に狙いを絞り、チャンスメイクをします。

 

9番の西館投手に打順が回ってき送りバントのサインをだします。

運よく良いところに転がり得点圏にランナーが進みます。

ここでまた送りバントのサインを出しますがこれは失敗に終わります。

 

続く打者がレフト前へのタイムリーを放ち2対1とします。

がランナーが生還すると同時に次の塁を狙ったランナーが刺されその後は1点止まりで攻撃を終えます。

 

ここで私は1つ気になりました。

筑陽学園が必要以上に送りバントにこだわるなと感じました。

送りバントは堅実なイメージですがそれとは裏腹に相手に簡単に1アウトをあげる行為でもあります。

 

守備や走塁は練習すれば必ず結果として現れますが打撃は1流打者も口を揃えて『水もの』と例えるように、読めない部分があります。

そんな中での送りバントなので、この1アウトが終盤になり大きく響いてくるのではないかと思いました。

 

 

中盤

4回5回の守備は良く西館投手も尻上がりに調子を上げてきてる印象です。

ただ1つ気になったのが変化球は低めへの意識が感じられるも、直球がまだ高めに浮くのが気になりました。

 

攻撃の面では作新学園の投手の攻略ができず4回5回ともチャンスがなく終わります。

下位打線がチャンスメイクしている分、上位打線がそのまま返せないのが悔やまれます。

 

6回の守備の時に得点が動きました。

この日初めての四球でランナーを出すと次の打者では打ち取った打球でしたが投手と捕手の間に転がる打球でお見合いをし、ランナーを溜めてしまいます。

そのままタイムリーヒットを許し、3対1と点差を広げられます。

 

この6回の印象としては西館投手の投球自体は悪くなかったです。

三巡目ということもあり、よりコーナーを丁寧に投げてました。

失点をしたもののその後も慌てた様子もなく後続をきっちり抑えていました。

 

また進藤くんのリードにも常に変化があり相手からしたら嫌だろうなと感じました。

少し荒れたストレートをうまく利用しファールにさせ、変化球がショートバウンドにしても後ろに逸らすこともありませんでした。

決めにいくときはそのコースを徹底して構えており、肝が座っているリードでした。

 

 

終盤

7回に入り西館投手の球数も100球近く捉えられて来るかと思いましたが、この回は綺麗に3人でシャットアウトにし、味方の援護を待ちます。

さすがは予選では10番でしたが甲子園で1番をつけるだけのことはあります。

 

7回の攻撃では下位打線でしたがここでも狙い球を絞りきっちりスイングしている印象でした。

得点には繋がらないものの相手投手からすれば嫌な印象を与えることができます。

実際に次の点も下位打線で点を取っているのは後の話ですが・・・

 

8回9回ともに守備では0点に抑え、西館投手は圧巻の投球でした。

それほどまでに序盤の失点が悔やまれます。

 

ここまでの投球を見て感じたのが、ピンチの時のマウンドでの立ち振る舞いが見事でした。

焦る様子もなく、堂々とした投げっぷりは素晴らしかったです。

失点したイニングもランナーが溜まりながらも1点で抑えるなど、投球自体は悪くなかったです。

 

さて残された攻撃もあと1回となり後がなくなった筑陽学園ですが、ここで底力を見せます。

簡単に2アウトを取られこのまま終わってしまうのかと思った矢先、進藤くんがヒットで出塁します。

 

続く打者もヒットで2アウトからチャンスを作ります。

そして8番打者がライトオーバーの三塁打を打ち3対3の同点に追いつきます。

今年の筑陽学園のテーマでもある『執念』がここで発揮されました。

 

正直2アウトを取られてこのまま試合終了かなと思ったところでこの連打ですから、私も興奮しました。。笑

ここでも下位打線が繋げる打撃で点を取りましたね。

特に7番8番打者の調子がよく狙い球を決めてスイングしていた印象です。

 

同点になり試合は延長戦に入ります。

この勢いのまま筑陽学園が逆転するかなと思いましたが、そう上手く試合は動いてくれません。

 

1番から始まる攻撃で初球からヒットで出塁します。

すかさず2盗を決め、そのまま3盗まで決めます。

その勢いのままヒットを許し4対3と勝ち越しを許します。

その後もエラーが絡みもう1点取られ、5対3となります。

 

なんとか同点もしくは逆転したい筑陽学園ですが、その気持ちも虚しく最後は3人できっちり抑えられゲームセットです。

どちらも最後までチームのストロングポイントを生かした良い試合でした。

 

試合全体の総括

f:id:tamontye:20190426052925j:plain
最後に全体を振り返ります。

作新学園は初回からガンガンストライクは振ってくる印象です。

ランナーが出ればすかさず次の塁を狙う走塁で見ていて面白い野球をするチームでした。

上位打線がきっちりランナーで出て中軸が返すという理想的な攻撃をしていました。

下位打線も甘い球は積極的にスイングしてさすがはチーム打率が3割後半を打つチームだと感じました。

 

守備の面でもエラーは初回の1つだけで付け入る隙が少なかったです。

投手も球速以上に感じる直球を中心によく投げ抜いていました。

球数も9回までで100球と少なく甲子園で投げ抜くには何が必要かをしっかり考えている投手です。

 

 

筑陽学園は上位打線の攻撃が少し厚みがありませんでした。

点を取ったのはほとんどが下位打線でとっており、もう少し上位打線が打っていたら結果は変わっていたのかもしれません。

逆に下位打線は狙い球をきっちり絞っており中途半端なスイングはせず振り切っていました。見ていて気持ちのいい攻撃でしたね。

 

西館投手も何度も得点圏にランナーを背負うもののしっかり抑えており良い投球でした。

変化球でもストライクが取れており初回の連打ですぐに修正したのは見事でしたね。

インコースアウトコースの投げ分けもできていました。

あとは高さだけでしたね。時折高めに浮く球を狙われていたのでそこは今後の課題です。

 

筑陽学園の1番の反省点は内野の守備の粗さではないでしょうか。

失点自体はヒットや犠飛などですがそれに至るまでがエラーやフィルダースチョイスが多く、そこが失点に繋がったのではないでしょうか。

 

守備や走塁は練習すれば必ずものにできるのでそこを疎かになったのは痛いですね。

点を取られたというよりも点を与えてしまったという印象ですね。

 

とは言っても試合自体は好ゲームだと思いました。

筑陽学園も勝てはしませんでしたが今後の課題が明確になったのでは。

 

今回はここまでです。

また次の記事でお会いしましょう。

 

このままでいいのか? 大船渡高『佐々木 朗希』投手について

f:id:tamontye:20190801223915j:plain
2019年の甲子園出場高校が全て出揃いましたね。

今年はどこが勝ち上がっていくのかが楽しみです。

もちろん私は『筑陽学園』と『明石商業』が勝ち上がって欲しいです笑

 

さて今回はタイトルの通り、惜しくも岩手県予選の決勝で負けた大船渡高校の

『佐々木 朗希』投手の周りで起きている問題について、まとめてみました。

 

少し今回は客観性と主観性の2つの表現があるのでご了承ください。

この記事で今起きている日本の高校野球について知ってもらえれば幸いです。

 

 

外部からの苦情

f:id:tamontye:20190801224158j:plain
私はこのニュースを知って率直な感想として、心が痛かったです。

この発端となった出来事を簡単にまとめます。

  1. 大船渡高校はチームの力で決勝まで勝ち上がりました。
  2. ですが佐々木投手は準決勝までで数え切れないくらいの球数を投げてました。
  3. 佐々木投手が決勝で投げれば身体を壊す可能性があることが判明します。
  4. 将来のことも考え決勝では佐々木投手の登板はさせませんでした。
  5. 決勝が終わった次の日には大船渡高校に苦情の電話が朝から殺到する。

ざっくりですがこのような流れです。

なぜ投げさせなかったのかという苦情が多く、正直意味がわかりませんね。

なぜそんなことが簡単に言えるかが理解できません。

 

佐々木投手の代わりで先発を任された投手の気持ちを考えましたか?

チームがこの決定にどれだけ考えたかわかりますか?

 

仮に決勝でも佐々木投手が投げ甲子園出場が決まったかもしれません。

ですがいずれ投げ続ければ身体が壊れるのも時間の問題でした。

そうなっても結局「なぜ投げさせたのか」という人が必ず出てきますよね?

 

三者がましては大人が16・17歳の高校生に向かって言っていい言葉ではないはずです。

プロの世界でしたらまた話は別ですが、相手は高校生ですよ?

野球をしてお金がもらえるわけでもなく、これからの将来がある宝ですよ。

 

純粋に高校野球を楽しく見れないのかと思いました。

スポーツは見る方も節度を持って観戦して欲しいですね。

批判的な意見ですがこれが私の素直な意見です。

佐々木投手はここで潰れていいような投手ではないです。

 

大谷選手以上の逸材

f:id:tamontye:20190505070652j:plain
先ほどの内容とは打って変わって佐々木投手のべた褒めです‼️

プロのスカウト陣も口を揃えて「大谷選手以上の逸材」と言っています。

将来が非常に楽しみですね。

 

まだまだ骨の形成が成長段階の途中らしいのでまだまだ成長するそうです。

ただ1つだけ気をつけて欲しいのが「怪我」ですね。

どんな才能のある選手も怪我をすれば元も子もありません。

 

佐々木投手の進路はまだわかりませんので今後の動向にも注目です。

少し辛口要素を入れるとしたら、スピード以上に制球力を今からは磨いて欲しいですね。

プロで戦うとなると球が速いだけでは抑えれません。

 

スピードにはこだわらずにそれ以外の技術を伸ばせばまだまだ伸びます。

そう考えれば、今のレベルであの凄さなので伸び代が恐ろしいですね笑

  

高野連の危機感のなさ

f:id:tamontye:20190503194450j:plain
最後になりましたが、私が今1番解決しなければいけない問題ではないかと思います。

このままいけば、高校野球の存在意義までも危ないと感じています。

 

具体的に言えば、1番の解決すべき問題は『球数制限』についてです。

これは早急に解決しべきではないでしょうか?

今回の佐々木投手についてもこの『球数制限』があれば起こらなかったです。

 

世界で見ても高校で唯一『球数制限』がないのは日本だけです。

近隣の国の韓国や台湾でもこの制度は行なっております。

今すぐにでも対応しなければ今後も犠牲者が出る可能性があります。

 

そうなれば日本の野球のレベルが落ちるのは時間の問題です。

ですがこの責任を高野連だけに押し付けるのは流石にナンセンスです。

なので、チーム全体での取り組みも必要になってきます。

私も1日でも早く高校野球大学野球に携わり取り組みたいと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

今回は主観的な意見が多かったですが、それほどまでに今回の件は心が痛かったです。

それと同時に自分自身の無力さも知り一刻も早く今の現状を変えたいと強く意識するようになりました。

 

私自身もこの意見が全てではないと思っているので何か別の角度からの意見がある方はどんどんコメントに残してくだいさい。

真摯に受け止め私なりの答えはしっかり出したいです。