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夏の甲子園 明石学園vs花咲徳栄の試合を振り返る

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台風の影響で甲子園も1日延期という事態になっています。

この延期が選手たちにとってどのような影響が出るのでしょうか。

 

前回の記事で筑陽学園の結果を書きましたが今回は明石学園の試合についてまとめていきます。

結果から言うと4対3で明石商業の勝利です。

 

花咲徳栄は優勝校とも予想されてる人が多い中負けてしまいました。

明石商業はそれほどまでに力をつけてきているのがわかります。

 

ではまとめていきます。

よかったら前回書いた筑陽学園の記事も読んでみてください。

tamontye.hatenablog.com

 

今回は明石商業の目線から書いていきます。

 

 

序盤

明石商業の先発は2年生エースの中森投手です。

立ち上がりが不安定とのことでしたが、初回は難なく三者凡退で抑えます。

多少、ストレートの制球にムラがありましたが勢いで押し切ったところです。

変化球の制球は低めによく集められていました。

 

迎える攻撃ですが1番打者は私も注目している来田くん。

前見たときよりも体が大きくなっており、鍛錬を積んできているなと感じました。

注目の第一打席は三ゴロでした。

打球自体は鋭い打球だったので次に期待です。

 

こちらも初回は0点で抑えられます。

花咲徳栄の投手の印象としては、左の変則投手で捉えるのに時間がかかりそうな投手でした。

ストレート自体が少し変化するボールなのでなかなか厄介な投手ですね。

 

続く2回ですが中森投手こちらも綺麗に3人で抑えます。

立ち上がりに不安を抱えているとは思えない内容ですね。

ここで1つ気づいたのですが両チームともに野手のポジショニングがしっかりしていることに気がつきました。

 

野球というのは間合いのスポーツですがどちらのチームも1球ごとに少しずつ変えているんです。

これはなかなかハイレベルな戦いになること間違いなしです。

 

2回から明石商業も相手投手の対策を打っていきます。

配球パターンが外角の割合が多いと呼んで各打者逆方向への意識でスイングしていました。

その読みが当たり1アウトながら出塁します。

ここは送りバントで2アウトながら得点圏にランナーを進めます。

が残念ながらあと一本がですにチェンジとなります。

 

3回の守りですが中森投手ここも3人で綺麗に抑えます。

序盤の投球は完璧に近い形でした。

内野手も常にどんな打球でも対応できる準備をしていて素晴らしいです。

 

3回の攻撃はこちらもなかなか打ち崩すことができずに0点で攻撃を終えます。

どちらが先制点をとって試合の主導権を握れるかが楽しみです。

 

 

中盤

序盤はどちらも点が入らず試合は進んでいきます。

4回の守りなんですがここで試合が動きます。

先頭打者を打ち取ったもののその後三連打を浴びます。

ここで1つ気になったのは中森投手、セットポジションの時は少し制球と球の威力が落ちますね

そこにつけ込まれて三連打を許しました。

 

続く打者に押し出しの四球で花咲徳栄が1点を先制します。

その後後続は打ち取りこの回1対0となります。

 

4回の攻撃ですが明石商業もここで先頭打者がヒットで出塁します。

続く打者もヒットを打ちチャンス拡大になります。

ここで送りバントを選択しますが、送りバントは失敗しセカンドランナーも第二リードで飛び出してしまい、三振ゲッツーで2アウトとなります。

その後チャンスは作れずこの回も0点で攻撃を終えます。

 

この回の明石商業の攻撃だったんですが、送りバントの欠点が露呈しましたね。

手堅い戦法でもありますが、1つ間違えれば一気に流れが悪くなるとも言えます。

特に一発勝負のトーナメントは1つやり方を間違えるだけでそのまま負けることもあるので今後には注意して欲しいです。

 

5回の守りはこの嫌な流れだったのですが中森投手は動揺することもなく3人できっちり抑えます。

この辺りが2年生ながらエースを任されるだけのことはあると感じました。

 

5回の攻撃ですがここでようやく明石商業も反撃します。

簡単に2アウトを取られ迎えるは1番の来田くん。

相手バッテリーも警戒する中見事センター前ヒットを放ちます。

 

明石商業はやはり来田くんが打てば自然とムードが良くなりますね。

そんな雰囲気を感じる一打でした。

当然相手バッテリーは盗塁を警戒します。しつこく牽制球をはさみます。

 

左投手はランナーが見えることで有利が取れると思われがちですが、足の速いランナーだとどうしても意識がランナーに持っていかれることもあるんです。

そこに上手くつけ込み2番打者が逆転の2ランホームランを放ちます。

これで試合は1対2と明石商業が逆転に成功します。

 

このまま逃げ切りたい明石商業ですがそう簡単にはいきません。

6回の守り。先頭打者がヒットで出塁、その後も制球が安定せず1アウト満塁となります。

続く打者を打ち取ったと思ったが打球が予想以上にバウンドしバックホームが間に合わず2対2と同点にされます。

さすがは何度も甲子園を経験している強豪校です。

簡単にはペースをつかませてくれません。

 

6回の攻撃。取られたら取り返します。

2アウトながらヒットで出塁します。

続く打者を打ち取ったのですがショートが悪送球し、2アウト3塁1塁となります。

ここで8番打者が勝ち越しとなるタイムリーを放ち2対3と勝ち越しに成功します。

 

この中盤で試合が大きく動きましたね。

どちらも取られたら取り返す動きで見ている方は面白いですね。

また両投手ともしっかり試合を作れておりしまったゲームです。

 

 

終盤

シーソーゲームの展開はこの7回でも動きます。

1アウトを取り9番打者も迎えましたがここでソロホームランを打たれ2度目の同点とされます。

下位打線で少し制球の乱れがあったのかもったいないです。

それでもここで乱れないのがエース。その後は抑え3対3となります。

 

7回の攻撃ですがここで花咲徳栄に動きがあります。

6回まで投げ抜いたエースを下げ2番手投手を送ります。

いきなり対峙するのが1番の来田くん。ここは来田くんに軍配が上がります。

左中間を切り裂く2塁打を放ちます。

ようやく調子が出てきたような印象です。

 

来田くんが打ち明石商業の攻撃に拍車がかかってきます。

続く打者はここも手堅く送りバントを選択します。

投手の前に転がす良いバントをし1アウト3塁かなと思ったら悪送球をし、1塁もセーフになります。

 

何が何でも1点が欲しい明石商業は3番打者でもスクイズを選択。

ここは失敗しますが、ヒッティングに切り替えたらライト前へタイムリーを放ち3対4と突き放します。

正直スクイズ失敗からヒットが出るのは意外でしたね。

これは選手の能力に救われたのではないでしょうか。

 

イケイケのムードになりますがその後は追加点とはいかず3対4のまま試合は進みます。

8回9回ともに同点のランナーを出しますが、中森投手は修正してき1点も許すことなく

3対4で明石商業の勝利です。

 

 

全体の総括

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試合の内容はシーソーゲームでとても見応えのある試合でした。

花咲徳栄は連打でガンガン攻めていくのに対し、明石商業は手堅く得点圏にランナーを進めることを優先していました。

正反対の攻め方をする印象でした。

 

投手の部分で言えば、どちらも四死球が少なくまとまった投球でした。

ただ中森投手はセットポジション時に制球が悪くなる弱点があるので、今後の試合ではどのように改善してくれるか注目したいです。

マウンドでの立ち振る舞いや表情は堂々としていたのでそこだけ直せたらもっと素晴らしい投手になるんじゃないですか。

 

1番驚いたのは両チームとも内野・外野のポジショニングの取り方が徹底されており、驚きました。

バッテリーの意図を汲み取り1球ごとに変えるのは簡単にできることでないので。

どちらも日頃の練習から高い次元で練習しているなと感じました。

 

最後に何と言っても明石商業の来田くんの仕上がりですね。

不動の1番打者であり、チームから寄せられる期待は大きいものですが、それに応えるようにチームを牽引してました。

彼が打つのと打たないのではチームの質も変わってくるので、そこの穴をどうやって埋めるかも見どころですね。

 

明石商業がどこまで勝ち上がるか楽しみです。

明日また試合があるのでまとめます。

では今日はここで終わります。